観光スポット

人形仙

悲しいエピソードが伝わる、岡山県と鳥取県にまたがる標高1004mの山。
明治時代に流行したコレラに感染し亡くなった37人を弔った三十七人墓、そして母子地蔵と呼ばれる赤ん坊を抱いた女性を模った石像があります。

母子地蔵は高さ125cm、1808年に作られたものです。
人形仙峠で休んでいた母親が目を覚ますと、抱いていたはずの赤ん坊が人形にすり替わり、赤ん坊も赤ん坊を探していた母親も行方知れずになってしまったという悲劇を供養するために作られたという、とても悲しい伝説が残っています。
道ゆく人が迷うことがないように、今この時も人形仙登山道の傍で、大きく優美な母子地蔵は、道ゆく人を静かに見守ってくれているのです。